ヤギの飼養管理マニュアル
1.毎日、1回は見回りしてヤギの様子を観察してください。
2.ヤギの死亡原因の多くに寄生虫があります。毎日、糞の様子を見てください。
下痢の場合は整腸剤ビオフェルミンを粉末にしてスポイトで与えてみてください。
2日以上続くようであれば、獣医の先生にご相談ください。
当社でレンタルした場合はご連絡ください。すぐ、駆虫薬をお送りします。
毎年同じ場所に放牧するとヤギの好きな草は絶えている場合があります。
また寄生虫予防のためにも場所を変えた方がいいです。
3.ヤギは穀物類、パン類、芋類、豆類は大好物です。いくらでも食べますが多めに与えると腸内で発酵して死ぬことがあります。
4.清潔なきれいな水を与えてください。1週間に2回以上取り換える。放牧中であれば雨水を確保してください。鉱塩も与えてください。
5..河川に放牧すると堤防が決壊するといわれています。
6.雨を嫌がります、テントを用意してください。
7.ヤギは寒さに強くて暑さに弱いです。
夏場の炎天下には必ず日影が必要です。
大きな木の下が理想です。
8.繋いで飼うとぐるぐる巻きになって動けなくなることがあります。段差のある場合は首が締まり窒息死することがあります。 塀やフェンスに縛ると倒れることがあります。
9.ヤギは高い所を好みます。崖等の急斜面も苦にしません。
10.ヤギは頭がくぐれれば脱柵します。電柵で囲まれるほうがベターと思います。高さ90cmで2段、車、バイク等のバッテリーで十分です。1度経験させればOFFでも脱柵しないと思います。
11.ワイヤーメッシュ(1×2m)で囲んでも脱柵はしないと思いますが角のあるヤギは角が引っかかる場合があります。
12.野ばら、葛、イタドリは好物です。冬場であれば竹の葉やドングリをこのみます。桜、梅、栗、みかん等、ほとんどの木の皮を食べます。木は枯れることがあります。
13.夏場は雑草が多く問題ないですが、冬場の餌の無い時にハクサイ、ほうれんそう、レタス等ばかり与えると化学肥料(硝酸煙)の薬害や栄養失調になる事があります。繊維質(イネ科の植物)竹笹を与えてください。
14.竹林に放牧する場合は伸びた、たけのこは喜んで食べますが地中のたけのこはイノシシのようには食べません。
15.夏場(6-9月)は日本ザーネン種は腰麻痺の心配があります、イベルメクチンを塗布してください。1-2ケ月おきに塗布するといわれています。
16.毒のある野草は人が与えない限りヤギからはたべませんが食べ物が無ければ食べます。
17.ヤギは集団行動をします、群れと離れて1頭になる場合は病気です。獣医さんと相談してください。
18.ヤギは我慢強いです、異常に気付いてからでは手遅れの場合があります。よく観察してください。
19.ヤギは生後6ケ月位で出産可能です。妊娠150日で平均1-2頭出産です。
20.塩は忘れずに与えてください。漬物や枝豆のかすも喜んで食べます。
21.当社でレンタルする場合は放牧は10月までです。雑草が多く見られてもヤギの好みの草は食べつくされています。
穀物や飼料を与えないで11月.12月まで放牧すると栄養失調で病気になることがあります。
病気や死亡しないまでも体力が落ちています。